August 30, 2003
ニコン SUPER COOLSCAN 4000ED
■ オーバーホール & 2台体制へ
うちではあいかわらず酷使されているフィルムスキャナではありますが,LS-1000 以来,ニコンのフィルムスキャナではお馴染みの不具合が出るようになってしまいました.そう「光学部に付着する埃によるフレア」です.
まだあまりひどくはなかったので,そのまま使っていたのですが,ある日久しぶりにネガフィルムをスキャンしてみてびっくり! なんともひどい色むらが・・・(--;)
翌日速攻で大井のサービス課送りにしました.下の表でわかるようにオーバーホールというより,かなりの部品を修理/交換されて,2週間程度で戻ってきました.
ただ間が悪い時はそういうもので,この修理に出している間,どうしても 4000dpi 程度でスキャンする必要が出てしまい,しょうがなく新品をもう1台買っちゃいました.今のところ IEEE1394 が使える PC は1台しかないですが,次期 PC には間違いなく標準で IEEE1394 はあるでしょうから,そうなったら2台体制でスキャンに励みたいと思います(^^;)
スキャナ本体 | ||
修理工料 | 16,500 | 色ムラ調整 |
部品代 | 17,650 | リードネジ部組交換(1,850円),メカブロック部組交換(15,800円) |
小計 | 34,150 | - |
消費税 | 1,708 | - |
ストリップフィルムアダプタ SA21 | ||
修理工料 | 5,900 | 各部点検 |
小計 | 5,900 | - |
消費税 | 295 | - |
修理料金合計 | 42,053 | - |
梱包料 | 210 | - |
運賃 | 420 | - |
コレクト(代引き)手数料 | 630 | - |
総合計 | 43,313 | - |
July 04, 2001
ニコン SUPER COOLSCAN 4000ED
新 PC の導入に伴い,フィルムスキャナも新しいものに.というか,実際にはこのスキャナを使いたいために,PC を新調したというのが本当.(笑) 機能的にはイメージフィックスが拡張されて Digital ICE cubed となり,Digital ROC, Digital GEM という退色したフィルムの復元,粒状性の改善機能が追加されました.あとアナログゲインアップも追加されたかな.
新機能はそういう原稿からの取り込みの際に役立ちますが,適正な露出の原稿の場合使わない(^^;)ので,新型に切り替えて良かったなと思うのは,PC への接続が LS-2000 の SCSI から IEEE1394 に変わって,取り込みの速度が上がったことでしょう.
A3 への印刷を前提に最高解像度でスキャン(Digiral ICE On=旧イメージフィックス)しても,スキャン時間は 1'30" 程度です.作業にかかる時間は大幅に短縮されました.
Ratoc REX-PCIFW2
6ピン-6ピン のケーブルと共に,フィルムスキャナに付属してきた IEEE1394 カードです.型番は違いますが,D1X 付属のものと同じく,RATOC 製ですね. ブラケット部に外部コネクタ2個付き.SUPER COOLSCAN 4000ED では外部給電する必要が無いので接続はしていませんが,カード上に電源コネクタを持っています.
システム上では "NEC OHCI Compliant IEEE1394 Host Controller" という名前で認識されています.
October 27, 2000
ニコン LS-2000
■仕事が早い!>ニコン大井サービス & NikonScan Ver.2.5.1
LS-2000 が今まで世界中でどのくらい売れているのか知りませんが,その中でもうちの LS-2000 は,その中でも結構厳しい環境にあり,使用頻度もかなり高いほうだと思ってます.部屋の埃は少なくないし,スキャナの近くに灰皿はあるわ,多いときは1ヶ月に300枚くらいはスキャンしますから.(^^;
そんな過酷な使い方を続けた結果,さすがにこんな不具合が・・・.
・スキャン画像において,画面全体にフレアがかかるようになった.
ちょうどレンズにソフトフィルターをかけたように,ハイライトからシャドウにかけて,フレアが出る感じです.葉書大でもプリントアウトでは,昨年の夏頃から「タケちゃん,ソフトフィルター使ってる?」とか言われたりしていました.取り込み時にシャドウを締めるような設定にして,だましだまし使っていたのですが,最近では,色調の狂いも出てくるようになり,Web での小さな画像でも,同じように指摘されるほどに現象が酷くなってしまいました.
・本体に SA-20 が認識されなくなった.
SA-20 というのは,ストリップフィルム(35mm フィルムを6コマずつカットした状態)を,ホルダーなしで読み込む際に使うアダプタ(モーターでフィルムを引き込み,自動的に6コマのサムネイルを作成する)で,LS-2000 の場合,電源を入れた状態でも,MA-20(こちらはホルダーや,マウントされたポジに使う)と差し替えても使用できるのですが,これを全然認識しなくなってしまったんです.
1. のフレアについては,さすがにもう限界まで来ていて,「ニコンのフィルムスキャナは光学部が汚れてくると,画像にフレアがかかったようになっていく.これは素人清掃は出来ず,サービスセンターで清掃するしかない.」というレビューをどこかで見ていたので,そろそろ修理に出さなきゃと思い出してから,早半年.実際のところ,SA-20 については,僕自身滅多に使わない(使うのはネガフィルムの時だけ)ので,故障していてもそれほど困らないのですが,これがトリガーになって,本気で修理に出す気になりました.
ニコンの電子画像製品は,大井のサービスセンターへ,直接送付すると修理してくれるというのは確認してあったので,フレアの状態を見せるためのプリントアウトと故障状況を書いたメモを添えて,6/11 に宅急便で送り出しました.
@Nifty のニコンステーションでの情報では,「(故障状況を見ないと正確なことは言えないが)普通約3週間程度の時間がかかる」と言うことだったのですが,実際には,6/25 にヤマト運輸のコレクト便(代金引換)で戻ってきました.
実質2週間で,料金は\15,000くらいでしたかね?(さすがにかなり昔なので,覚えてないです(^^;) 修理後は,さすがに新品の時と同じようなクリアな画像を吐き出してくれています.Web 上でも,違いがわかるでしょうか?
![]() | ![]() |
修理前取り込み画像 | 修理後取り込み画像 |
これを見るとやっぱり早く修理すべきだったと思うんですよね.(^^;
さてこの修理が上がってきてすぐ,2000/6/30 に NikonScan Ver.2.5.1 がニコンのサイトにアップロードされました.イメージフィックスオンの際,スキャン画像の周りにギザギザが出ていた不具合を解消したものです.ただ実際には完全になくなったわけではなく,画像によってはまだこの現象は起こります.ただ非常に目立たないレベルなので,実使用上は問題はないですね.まぁ,やっとこれでイメージフィックスがまともに使えるようになったわけです.
November 03, 1999
ニコン LS-2000
■新ドライバの問題点?
1999.10.20 に,新ファームウェア(Ver.1.31 ;LS-2000専用)と新ドライバ(Nikon Scan Ver.2.5 ;LS-2000/COOLSCAN III 両機種用)が,ニコンのホームページからダウンロード出来るようになりました.
ファームウェアのバージョンアップによるスキャニングの違いというのはわからないのですが,ドライバのほうは,旧いバージョン(2.1.2)にあった設定画面の見通しの悪さが改善され,すべての項目が数字で設定できるようになっています.今までは,ただ単にスライダがあっただけで,人に設定値を伝える術がなかっただけに,「こうじゃなくっちゃ」といった感じですね.
あとこれは感覚でしかないんですが,スキャンしたときのオリジナルポジの色再現が良くなったような気がします.実際には,旧バージョンでも新バージョンでも,全くの補正無しでのストレートスキャンというのが使えることは少なく,トーンカーブ等で補正を入れてスキャンするわけですが,この補正の度合が新バージョンの方がかなり小さいんです.
加えて,新バージョン(on 新ファームウェア)の方が,気持ちフォーカスもシャープになっている感じもします.(被写界深度はハードウェアで決まってる(?)んだろうから,本当に気のせいかも???(笑))
まぁ,こんな風に良いことの多い,今回のファームウェアとドライバのバージョンアップなんですが,ひとつ問題が発生.それはフィルムホルダー FH-2 を使ったときに,プレビュー画面/本スキャン画像の周囲に,ホルダーの影らしきものが写ること.
本来は,FH-2 を使うと,35mm フィルムの全画面がスキャニングできるはずなのですが,今の状態ではこの影の内側の範囲しか使えない(スキャニングできるけど,この影を消さないと使えない),すなわち少しけられるわけです.
この「影によるけられ」は,ネガをプリントしたり,ポジをマウントする際のけられよりは小さいのですが,ファームウェアとドライバをバージョンアップする前には,けられなんてなかっただけに,ちょっとねぇ.(-_-^)
時間ができたら,ニコンのお客様相談室に問い合わせてみるつもりです.
October 04, 1998
August 17, 1998
ニコン LS-2000
LS-1000 の故障に伴い,急遽導入.LS-1000 に比べて,取込速度の向上,Nikon カラーマネージメント,マルチサンプルスキャニング,イメージフィックス機能の搭載と,コンシューマー用 35mm フィルムスキャナの最高級機として,Nikon が満を持して市場投入してきただけのことはあります.
中でもフィルム面の傷や埃等をソフトウェアで判断して除去してくれるイメージフィックス機能は,取込時間の増大は招きますが,面倒くさがりな僕にとっては手放せない機能です.いや素晴らしいの一言です.
このイメージフィックス機能,最近発売された普及機の LS-30 (CoolScan III)にも搭載されたようで,これからフィルムスキャナを買おうと思っている方,市場でいくら CoolScan II が安くなったからといって,旧型を買ってはいけません.\30,000 くらいの差であれば,絶対に III を買うべきです.