February 03, 2011
エプソン,顔料系A3ノビ対応インクジェットプリンタ「PX-5V」を発表
現行 PX-5600 の後継機となる.発売は2月下旬予定.
PX-5600 と比較して,以下が変更された.
・インク数(9色),色名は同一
・フォトブラック,マットブラックが同時搭載できるようになった
・最小インクドロップサイズを2ピコリットルまで微細化
・インクカートリッジの大型化
・印刷速度を 20% 程度高速化
・前面給紙方式を採用 (従来どおりの上面からの給紙にも対応)
・フルフラット天板デザイン
・2.5" LCD モニターを搭載
・無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)対応, 有線LANポート追加
・PictBridge対応
December 22, 2009
エプソン PX-5600
エプソン製プリンタのラインナップ中で,高品位モデル「エプソンプロセレクション」シリーズに属するインクジェットプリンタ.3階調の黒である「顔料K3インク」を含む 8色(顔料、PX-P/K3(VM)インク) インク,A3 ノビ対応モデルです.
購入したのは,2008年11月末.このブログにも書いたつもりでしたが,昨日 Imageing WorkShop のバージョンアップねたをアップして,このプリンタに関するエントリがないことに気がつきました(^^ゞ
このプリンタの画質に関しては,いろんなところで述べられているので,いうまでもありません.写真の見せ方のひとつとしてプリントを重視している人,アーカイブとして残そうと思っている人にとっては,ひとつの重要な選択肢になると思います.Imaging WorkShop を筆頭に付属ソフトウェアもとても良くできており,実際買って後悔することが少ないと断言できます.ぜひ他のプリンタと良く比較してチョイスされることをお勧めします.
1年も書いていなかった記事を書く気になったのは,先日 ACCESS の忘年会に出すプリントを印刷するために,1年間1回も使っていなかったこのプリンタを稼動させた時に,インクの詰まりが全く無かったことに驚いたから.
エプソンのプリンタというと,インク詰まりが持病の様に言われていて,実際僕が過去に使っていたいくつかのプリンタでも毎週のように使っていてもインク詰まりが発生し,そのクリーニングのために少なからずインクを消費するというのは普通でした.
ところが今回1年ぶりに印刷するにあたり,ユーティリティを使ってテストプリントをしてみたことろ,詰まりは皆無.1枚目から快調に印刷することができたのでした.この製品の顔料インクはかなり改良されているんでしょうね.
忘年会向けのプリントで,印刷する楽しみに再び目覚めてしまったわけですが,とにかく1年間プリントをしていなかったので,印刷しなければいけない写真はやまほどあり,インクの消費量が半端でなくなっています.特に良く使う黒,ライトグレイ,ライトマゼンダといった中間色は隔週で買っている感じです.インクも1カートリッジで 1050円と高いですし,当然用紙も消費するのでプリント貧乏に陥っています(^^;
プリンタビジネスは,本体を比較的安く売って,インクや純正用紙で儲けるというスキームだというのは良く知られた事実.ただそういうスキームを崩しかねないのがサードパーティから出ている互換インクです.(残念ながら?)PX-5600 用の互換インクというのは市場に出ていないようですが,売れ筋の A4 までのプリンタ用には数多くの製品がありますね.プリンタメーカーも純正品を使ってもらわないと困るので,こういうキャンペーンをやっているのです.
実は僕も今日気づいたのですが...?! がっでむ! この1ヶ月で何箱インクを開封したことか?!
December 21, 2009
March 15, 2005
エプソン 最上位フォトペーパー「写真用紙クリスピア<高光沢>発売
セイコーエプソン株式会社は、カラリオプリンタ用写真用紙の最上位ラインナップとして、「写真用紙クリスピア<高光沢>」を投入、エプソン販売株式会社を通じて4月15日より発売する. → ニュースリリース
従来の 「写真用紙<光沢>」 の上位に位置付けられる製品でしょうか?
とりあえず,L判 と A4 が発売されるようです.その他のサイズ展開については、2L判、A3、A3ノビ゙、六切、四切を予定.ただしこれらは 2005年5月以降発売予定となっています.
個人的には,ハガキサイズか,A6 を出して欲しいんだけど,六切で我慢しろってことかな.
September 28, 2004
エプソン インクジェットプリンター「カラリオプロセレクション」シリーズ 2機種発表
セイコーエプソン株式会社は,5760dpi の高解像度と、全8色顔料「つよインク」(PX-Gインク)による高い光沢感を実現した,A3ノビ対応「PX-G5000」とA4対応「PX-G920」の2機種を発表,10月7日より順次発売する.→ プレスリリース
キヤノンに合わせるように,年末商戦に向けエプソンも新型プリンタを発表.
エプソンはこの2機種に既存の PM-4000PX を加えた3機種を,新たに「カラリオプロセレクション」シリーズとネーミング.プロからアマチュア写真愛好家までをターゲットとする作戦のようです.
PX-900G ユーザーの僕から見ると,PX-G920 は PX-G900 のマイナーチェンジ版,PX-G5000 は PX-G900 の延長上にある A3 ノビ対応プリンターですが,PM-4000PX が併売されることから見て,多分モノクロの再現性はまだ PM-4000PX に分があるんじゃないですかね?
その点は少し残念(決め付けてよいのか?(^_^;)ですが,Adobe RGB への対応「Epson RAW Print」での RAW データへの対応等の新機軸は,機能性能で追いつきつつある(追いこした?)キヤノンを意識した正常進化と呼べるでしょう.
しかし "最小1/5760インチのインクドット間隔でプリント"するから,5760dpi というのは,ちょっと強引な説明のような気がするのは僕だけでしょうか?(^_^;)
個人的には今のところ A3 出力のニーズが小さくなったので,まだしばらく PX-G900 を使い続けるつもりです.
キヤノン インクジェットプリンタ-PIXUS シリーズラインアップ一新
キヤノンは、インクジェットプリンター「PIXUS(ピクサス)」シリーズのうち,新しい9機種を発表.10月上旬から順次発売する. → プレスリリース
"SUPER PHOTO BOX" と銘打たれたスクエアなスタイルが特徴のようですが,インクは相変わらず染料ですね.ただし対光性,対ガス性は向上しているようで,純正用紙をアルバムで保存すればという条件付ですが,「100年持つ」という謳い文句です.
今回一新されたのは売れ筋の A4 モデルが中心で,春に発売された A3 ノビ機 PIXUS 9900i だけが別デザインで残ってしまっているのが,なんか悲しいです(^^;
October 22, 2003
エプソン PX-G900
■モノクロ印刷 vs. PM-4000PX
モノクロは,まだ A4 写真用紙で1枚だけ,それも標準の設定でしか印刷してませんし,僕自身は 4000PX のユーザーではないので,はっきりとしたことはいえませんが,PM-900C との比較で推定すると,モノクロ印刷の品質は,残念ながらいまだ圧倒的に 4000PX の方が良いんじゃないかと思います.
順番をつければ,こんな感じでしょう.
PM-4000PX >> PX-G900 > PM-900C
この原因としては,PM-400PX に存在するグレーインクが,PX-G900 にはないことにつきると思います.8色とはいっても下の組み合わせで,かつ黒は用紙種類によって自動切換え,グロスオプティマイザは淡色部に光沢感を出すための透明インクみたいなものですから,実質6色,基本の CMYK にR(赤),B(青) の2色の特色インクを加えた構成です.吐き出すインクの粒径が小さくなっているので,グレーを省いたんだと思いますが,モノクロが負けているのはそこにあると思います,
- シアン
- マゼンタ
- イエロー
- ブルー
- レッド
- グロスオプティマイザ
- フォトブラック
- マットブラック
時間が出来たら,もう少しドライバをいじってみて,ベストのモノクロの印刷設定はどこにあるのか探してみるつもりです.
October 20, 2003
エプソン PX-G900
■2週間使ってみて気づいたこと.
このプリンタは,凄く紙を選びますね.というか,レジン系コーティングのされた紙(純正でいえば"写真用紙(光沢)")で最高の印刷品質が得られるように,ドライバが特化されているようです.
エプソンの純正用紙は,おおざっぱにいうと4段階で構成されていました.上から順に
- 写真用紙(光沢)(旧名称"PM写真用紙"),MC写真用紙(半光沢)等
- フォトプリント紙2
- スーパーファイン専用紙
- 普通紙
こんな感じです.
ところがこのうち,「フォトプリント紙2」の選択肢は,PM-900C のドライバにはあって,PX-G900 のドライバには
なくなっています.ヘルプによると,「フォトプリント紙2」は「スーパーファイン専用紙」の設定で使えということになってるんですが,これだと PX-G インク(8色)の中の"グロスオプティマイザ(インクというよりは透明樹脂コーティング)"の設定がオフになってしまいます.つまり平滑処理が行われないわけで,同じ画像をフォトプリント紙2
に印刷した場合,PX-G900 に比べて明らかに PM-900C の方が光沢感がある印刷となります.
エプソンとしては,今後写真印刷向けには,紙はすべて"写真用紙"を使ってくださいということなんでしょうが,純正の場合,用紙サイズのバリエーションが,L, 2L, キャビネ(秋から新規に発売),A4 という系列で,L と 2L の間が空き過ぎてるんですよね.人に見せたりモデルさんに上げたりするのには,はがき(ほぼ A6)サイズがちょうど良かっただけに,ちょっと残念です.
まぁ,ドライバの設定をいじれば,PM-900C 並みの印刷結果になるのもしれませんが,ちょっと気になったので書いてみました.
October 06, 2003
エプソン PX-G900
3年ぶりにインクジェットプリンタを買ってみました.
本当は,A3 ノビまで印刷できる PM-4000PX の次期型を狙っていたのですが,残念ながら今年の年末商戦向けのラインナップには A3 機は入っていないし,光沢紙が使えない PM-4000PX を今さら買う気もなく,選んだのは,エプソンの今年の A4 最高機種でした.
かといって,ショップで印刷サンプルを見た訳ではなく,いきなり通販で,購入ボタンをプチッと・・・(笑) まぁ,エプソンというブランドと,4000PX の性能から想像して,そんな変なものではないだろうというのはあったんですけどね.
カラーマッチングもなんにもしない状態で,A4 を2枚(カラーとモノクロ1枚ずつ)印刷しただけなんで,まだ判断は早いけど,画質的には思ったより良くないですね.
3年前のフラッグシップである PM-900C との比較では
- 光沢感:PM-900C=PX-G900
- 粒子間:PM-900C>PX-G900
- グラデーション:PM-900C>PX-G900
で結果的には引き分け.無理矢理比較しているけど,大きな差はないですね.
4000PX ではもっと黒がしまっていたように思えるモノクロも確かに 900C よりは良いんだけど,ちょっと物足りない.全体的にちょっとドライバが練れてない感じがするなぁ.
ただ印刷速度は格段に上がっていて,PX-G900 の圧勝!最高画質でのほぼ A4 一杯の印刷(縁無しではありません)での所要時間は以下のとおりです.(Pentium III 1GHz, 512MB RAM, Win2KPro)
- PM-900C 26'21"
- PX-G900 2'32"
まぁ,異様に 900C が遅いってのはある(^^;)んだけど,最近 A4 プリントの機会が増えたので,この印刷時間短縮は嬉しい限りです.
September 03, 2003
キヤノン CP-300
キヤノン DIRECT PRINT ならびに PictBridge に対応, この二つの規格に対応したデジタルカメラからならば,USB ケーブル1本で接続,すぐに印刷できる昇華型プリンタです.CP-300 はバッテリ駆動にも対応したモバイル可能なタイプ.印刷可能な用紙サイズは,はがき,L 版,カードサイズの3種類です.
キヤノンのこのタイプのプリンタは,2002年春頃から販売されていて,IXY DIGITAL 200a あたりからのキヤノンのコンパクトデジタルカメラのパッケージ内には,CP-100 (旧型)で印刷されたサンプルが入ってくるようになっていました.
デジタルカメラで撮影した画像を,PC レスで"どこでも"印刷できるということは,カメラマンからすると,撮影直後にプリントを確認できるわけで,これはひとつの理想型です.ましてやポートレートカメラマンにとっては,撮った直後にモデルに写真を見せられるわけで,言い方は悪いですが,これは非常に強力な武器となります.
デジカメの液晶で"どんな風に写っているか"を見せるというのも,モデルとのコミニュケーションをとる有効な手段として良く引き合いに出されますが,小さな液晶で見せるより L 版のプリントで見せるほうがインパクトは強烈なのは明白です.
このページでもいろんなところで何回も書いていますが,モニターやライトボックス上で見る写真もきれいですが,やっぱり写真は最後はプリントで見たいもの,見せるものだと思うんです.
我々の仲間内ではこういうのは"卑怯者ツール"と呼ばれる(^^;んですが,まぁ使う目的はともかく,銀塩時代にはポラでしかできなかった"上がりがその場で見られる"というのはなんといっても便利ですし,以前から欲しい製品のひとつでした.
なのになぜ今まで買わなかったのか?
CP-100 (旧型) は,IXY DIGITAL 200a と同時に発表,発売されたので,正直買おうかどうかかなり悩みました.ただねぇ,店頭で現物を見たときに,ちょっとがっかりしちゃったんですね.
ものとしての作りがあまりにも安っぽかった!
現物の写真はちょっとググってみてもらえば,見つけられると思うんですが,見た目がほとんどおもちゃなわけです.中途半端にトランスルーセント(?)というか,中の機構部が見える青の半透明のプラスチックでできた本体.握るとぎしっ!といいそうなはめあい.高級感あふれる外装とスタイルで多くのフォロワーを生み出した IXY DIGITAL を生み出した同じ会社が出す製品とは思えない.
あまりにデザインのレベルが違いすぎて,正直ちょっと繋ぎたくなかった・・・(笑)
そんなおもちゃ製品(失礼(^^;)シリーズも,デザインを一新して CP-200/300 という第2世代になりました.CP-200 の方は AC 駆動しかできないタイプなので,当然バッテリで使える CP-300 を選択.CP-300 の標準セットには,バッテリが1本,カードサイズ/L サイズのペーパーカセットしか入っていませんので,以下のオプションを追加して購入となりました.
- バッテリー/チャージアダプターキット BCA-CP100
- ペーパーカセット PCP-CP100 (ポストカ-ド用)
実はこの CP-300,モバイルプリンタと銘打ってはいますが,結構大きく重たいです.用紙や予備バッテリまで含めると,中型のカメラバッグを半分位占有してしまいます.(ブースター付きの) EOS-1VHS ボディ2台分くらいですかね?
ということで,撮影に持ち出すのは専ら車で出かけて,途中でプリントする時間がありそうだと思える時だけです(^^;) そういう状況は,年にそう何回もあるわけではないですが,そんなときには楽しく便利に使っています.
April 01, 2002
エプソン PM-3300C
インクジェットの宿命ですが,使い込むに従ってプリンタの内部は汚れます.特にエプソンの縁無しプリントは印刷する範囲を用紙より少し大きめにするせいで,がんがん使い込んだこのプリンタ,サイズによっては用紙が少し汚れてしまうようになってしまいました.自分で出来る範囲のうちは掃除をしていたのですが,さすがに素人清掃では限界が来たのと,いろんなところにガタがきたのでしょうか,少し紙送りが不安定になってしまったのもあって,修理に出すことにしました.
エプソンのプリンタの修理は,Web で申し込むと宅配便を使って指定日時に自宅までピックアップに来てくれます.ただ単純に清掃するだけではつまらないので,3300C を 略 3500C 相当にしてくれるアップグレードを依頼することにしました.これだと修理代金は取られないので経済的だしね.(笑)
January 04, 2001
エプソン PM-900C
CD-R のレーベル面を印刷したいために購入?!(笑)
もちろん新型なのでプリントは良くなってますが,インクジェットの進化もある程度行き着くところまで来たのか,2~3年前の新型ほどのインパクトはないですね.
逆に欠点が目についてしまいました.最近 A3 プリンタを中心に使ってきたので気がつかなかったのですが,エプソンのこの機種の欠点は,1.印刷速度が遅いこと,2.インクカートリッジが小さいこと の二つでしょう.
印刷速度については,ライバルであるキヤノンが高速を売り物としてきているので,なんらかの手をうってほしいところです.インクカートリッジについては,A4 プリンタではこれ以上大きくするのは無理かなぁ? ヘビーユーザーである僕からみると,しょっちゅう交換しないといけないので,ちょっとうっとうしいところですね.
October 27, 2000
November 02, 1999
エプソン PM-3300C
カラーインクジェットプリンタで,「(鑑賞に耐えうる)写真画像印刷」の世界を開いた PM-700C から数えて,4世代めの A3 対応モデル.発売日(99.10.23)に店頭でサンプルを見て,5秒ほど悩んだ後,速攻でお持ち帰り決定!(← 700C,2000C,3000C って,結局買ってるんだから,悩むなって?!(苦笑))
PM-3000C でもほとんど見えなくなっていたインクの粒は,このモデルでは,たとえ4倍のルーペを使っても見えなくなっていますし,1440*720dpi でも双方向印刷が可能になったせいで印刷速度はかなり速くなっています.また 3000C までにあった印刷時の甲高い作動音もなくなっている,と改善点はたくさんありますが,画質に関して最高の性能が発揮できる(であろう)新しい専用紙(PM写真用紙)と,Lサイズと葉書サイズで縁ナシプリントが可能なロール紙ホルダーが,11/2 現在未発売なので,本格的な評価はこのふたつを入手してからにします.
エプソン PM-3300C
カラーインクジェットプリンタで,「(鑑賞に耐えうる)写真画像印刷」の世界を開いた PM-700C から数えて,4世代めの A3 対応モデル.発売日(99.10.23)に店頭でサンプルを見て,5秒ほど悩んだ後,速攻でお持ち帰り決定!(← 700C,2000C,3000C って,結局買ってるんだから,悩むなって?!(苦笑))
PM-3000C でもほとんど見えなくなっていたインクの粒は,このモデルでは,たとえ4倍のルーペを使っても見えなくなっていますし,1440*720dpi でも双方向印刷が可能になったせいで印刷速度はかなり速くなっています.また 3000C までにあった印刷時の甲高い作動音もなくなっている,と改善点はたくさんありますが,画質に関して最高の性能が発揮できる(であろう)新しい専用紙(PM写真用紙)と,Lサイズと葉書サイズで縁ナシプリントが可能なロール紙ホルダーが,11/2 現在未発売なので,本格的な評価はこのふたつを入手してからにします.
August 03, 1999
エプソン PM-3000C
■ PM-3000C で写真画像を印刷する場合のランニングコスト
購入してから,約1ヶ月.カラーインクカートリッジを2回交換したので,ランニングコストを計算してみました.もちろんある特定の条件下での値ですので,一般性はありませんが,参考にしてください.
ドライバの設定は,以下のような条件です.つまりこのプリンタで得られる最高の品質というわけです.ちなみに印刷に使用した原稿の解像度はすべて 360dpi です.
- 用紙種類:フォトプリント紙
- 印刷品質:フォト(マルチサイズドット)
- マイクロウィーブ:スーパー(= 1440X720 dpi)
1.インク代
カラーインクカートリッジ1個で印刷できた枚数は,1個め,2個めで以下のようでした.
サイズ | カートリッジ1個め | カートリッジ2個め |
---|---|---|
A3 | 5 | - |
ハガキ | 97 | 138 |
A3 サイズは,印刷範囲でいうと,ハガキサイズの約 8.4 倍なので,それを換算すると,1個目のカートリッジでも,ハガキサイズなら 139枚印刷できた計算になりまが,ここでは2個目のカートリッジと同様に,「PM-3000C のカラーインクカートリッジ1個で,ハガキサイズ 138枚を印刷できる」とします.
これを各用紙サイズに換算し,カラーインクカートリッジ代(実売税込み 円1,344/個)を考えると,PM-3000C で印刷する場合のインクのコストは,以下のようになります.
サイズ | 円/枚 |
A3ノビ | 104.2 |
A3 | 82 |
A4 | 41.1 |
ハガキ | 9.7 |
実際には,エプソンの PMシリーズのプリンターは,カラーインク(カートリッジ)だけで印刷するわけではなく,黒インク(カートリッジ)も使います.CMYK のうち,カラーインクカートリッジが C/M/Y/LC/LM を,黒インクカートリッジが K を持っているからです.
ですから,この計算には黒インクカートリッジのコストも加える必要がありますが,写真画像だけを印刷する場合,黒インクのほうは「いつ交換したんだっけ?」と思えるほど減らないので,ここでは無視することにします.(笑)
2.用紙代
用紙の方も,全てエプソン純正の「フォトプリント紙2」で計算をします.コストは実売税込みです.
サイズ | 円/枚 |
---|---|
A3ノビ | 100.8 |
A3 | 92.4 |
A4 | 50.4 |
ハガキ | 16.8 |
3.トータルコスト
インク代と用紙代を合計します.
サイズ | コスト(円/枚) | ||
---|---|---|---|
インク | 用紙 | トータル | |
A3ノビ | 104.2 | 100.8 | 205 |
A3 | 82 | 92.4 | 174.4 |
A4 | 41.1 | 50.4 | 91.5 |
ハガキ | 9.7 | 16.8 | 26.5 |
大きさでほぼ四つ切りに相当する A3ノビで 1枚 205円,L版と2L版のほぼ中間にあたるハガキサイズで,1枚 27円 という結果になりましたが,僕自身は,ネガからのプリントにしろ,ポジからのダイレクトプリントにしろ,ほとんどラボでの銀塩プリントをしない人なので,あまりぴんとは来てないんです.(^_^;
ただ PM-3000C による大伸ばしが,ラボでのそれよりかなり割安であり,貧乏カメラマンの味方であるということは確かだと思います.
July 05, 1999
エプソン PM-3000C
エプソンの第3世代フォトマッハカラープリンタ.A3 ノビ対応モデルです.不景気で例年に比べると悲しいくらい少ないとは言え,一応わが社でもボーナスが出たんで,某掲示板での宣言通り買っちゃいました.(笑)
さっそく印刷してみて,PM-2000C でのものと比較してみましたが,並べて見てみると,画質的にはやはりそれなりに差がありますね.
PM-2000C では,中間調~ハイライトの部分では,肉眼でもインク粒子がわかり,少しざらついた感じがあるんですが,PM-3000C ではインク粒子が見えません.(さすがにハイエストライトの部分では,なんとかインク粒子を見分けることができる.) そのせいでしょうか,PM-3000C でのプリントアウトは,PM-2000C でのそれに比べて,全体的に一皮剥けたというか,しっとりとした印象を受けます.
実のところ,今回買い増し(買い替えではない(^_^;)に踏み切ったのは,PM-2000C の画質に不満があったからというではなく,メインの理由は,今の僕の使い方では PM-2000C だとプリントアウトが遅くてかったるいということでした.加えてこの世代のエプソンプリンタ(PM-3000C, PM-770C 等)は,ドライバの設定で,余白を全方向 3mm にすることが出来るのが魅力だったからです.
でもこのプリントアウトを見てしまうと,写真印刷という面に特化して考えると,やっぱり凄く進歩しているなぁというのが正直な感想.PM-2000C の出番がなくなっちゃうかも.(^_^;
期待していた印刷の高速化のほうですが,こっちは予想通りで,今後生産性が上がりそうです.(^_^) で,嬉しかったのは,高速化されている割りには,音が静かになっていること.音圧レベル的にも下がっているみたいですが,耳ざわりな高い周波数成分の音が小さくなってますね.
とりあえずのファーストインプレッションはこんなとこ.全周3mm余白設定等のドライバの使い勝手については,今後もう少し使い込んでみてから,評価してみたいと思ってます.