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June 29, 2012
キヤノン EF40mm F2.8 STM
最近でこそ他社のレンズもレンズ内に AF モーターを搭載しているものも出てきたので,物によってはそれほど差はなくなってきましたが,伝統的に EF レンズは他社のレンズに比べて体格の大きなレンズシリーズです.そんな EF レンズラインナップに突如現れたパンケーキレンズがこのレンズです.
開放値を F2.8 と欲張らず,新開発の STM (Stepping Motor)を搭載.全長 22.8mm というのは全 EF レンズ中でもっともコンパクトなものです.
(EOS-1D X + EF40mm F2.8 STM + ケンコー PRO1D プロテクター(W) + ES-52)
ES-52 というのは,別売純正フードです.
(EOS-1D X, EF40mm F2.8 STM, F2.8, 1/1000sec, ISO400, 50%縮小, モデル:はる)
(EOS-1D X, EF40mm F2.8 STM, F7.1, 1/250sec, ISO400, 50%縮小, モデル:はる)
EOS-1D X は周辺減光を自動的に補正しているので,あまり正当な評価はできないですけど,開放 でもそれなりの絵が出ていますね.
今後標準域で持っていくレンズに迷ったら,このレンズを選ぶことが多くなりそうです.安いし軽量でコンパクトなので,まず単焦点を一本という EOS ユーザーにお薦めです.
キヤノン EF40mm F2.8 STM | |
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レンズ構成(群-枚) | 4-6 |
絞り羽根枚数/最小絞り | 7/22 |
最短撮影距離(m)/最大撮影倍率(倍) | 0.3/0.18 |
フィルター径(mm) | 52 |
最大径(mm)×長さ(mm)/質量(g) | φ68.2×22.8/130 |
発売年月 | 2012年6月 |
[レンズ(標準&中望遠系)] | Permalink | Comment(0)
サンディスク Extreme Pro コンパクトフラッシュ SDCFXP-128G-J91A
■ UDMA7 対応コンパクトフラッシュ
2011年秋にサンディスクがリリースした高速コンパクトフラッシュです.
EOS-1D X 実機で書き込み時間を測定してみました.
・EOS-1D X,RAW+SJpeg 17コマ連写(=バッファフル)からの解放時間(書き込みランプが消えるまでを計測)
サンディスク Extreme IV 16GB 45MB/s Edition (新) | UDMA 対応 | 9" |
サンディスク Extreme Pro 64GB | UDMA6 対応 | 6" |
サンディスク Extreme Pro 128GB | UDMA7 対応 | 5" |
64GB と 128GB,この 5秒と6秒というのは何回か測定してみた上での数字なので,確実に差はあります. ただその差が1秒あるかというと,そこまではありません.感覚的には 0.7~0.9秒くらいですね.実使用でバッファフルにしても,普通はわからないと思います.
一方 16GB の 9秒は確実にわかるレベルですので,「連射命だぜ,俺の被写体には必要だぜ!」って人は,EOS-1D X にはぜひ UDMA6 以上に対応している CF を使いましょう.その方がしあわせになれます(笑)
■■■ 2012/11/3 追記 ■■■
Jpeg の圧縮率の設定,絵柄によって変化することは間違いありませんが,2012年の沖縄遠征で 3642 カット撮影した際に,EOS-1D X の上部液晶表示部には,残り 1322枚撮影可能となっていました.
トータル 3642 + 1322 = 4964 枚ですが,カメラに表示される残り撮影枚数は余裕を持った値が出るのが普通なので,EOS-1D X で RAW + Sjpeg の場合,この CF 1枚で 5000カットは撮影できると思われます.
[メモリーカード] | Permalink | Comment(0)
June 28, 2012
キヤノン EOS-1D X
運よく初回出荷分を入手することができましたので,ファーストインプレッションを.
(EOS-1D X, EF85mm F1.8, F2.8, 1/800sec, ISO100, 50%縮小, モデル:はる)
ちなみにサイズは小さいけど,以下のエントリにある写真はすべて EOS-1D X で撮影したものです.(exif が参照できます.)
https://takephoto.cocolog-nifty.com/breeze/2012/06/1-a4b4.html
https://takephoto.cocolog-nifty.com/breeze/2012/06/2-0d9d.html
ちなみに僕は EOS-1Ds Mark III (以降 1Ds3)ユーザーですので,今回の EOS-1D X (以降 1DX)のインプレッションは,この二つのカメラの比較がベースになります.(EOS-1D Mark IV や,5D Mark II は使ったことがないので,比較のしようがありません.)
■ボディの大きさ,重さ
- 質量は,1Ds3 1,430g に対し,1DX 1,570g とかなり重くなっています.(バッテリ,ボディキャップ,メディア2枚込にて.) 大きさは厚み(前後)方向で少し厚くなってますかね,そのせいかグリップを握ってみると,1DX のほうが剛性感が増している感じがします.
- 時々肩に食い込むバッグのストラップの痛さに,「なんで俺はこんなに重たいカメラを使っているんだ」と愚痴りたくなることもあるのですが,このクラスのカメラを使っていて,重さに文句を言ってはいけません.いやなら Kiss を使ってください(笑)
■ボディ背面
- 3.2",1.04Mp と大型化された背面メイン液晶は,非常に見やすくきれいなものです.カタログによると,構造的に 1Ds3 のものと比べると反射が抑えられているものらしいです.
- 操作ボタンは位置も大きさも少しずつ変化しています.メイン液晶右脇にQボタンが設置され,1D 系としてはじめてカメラの設定が一覧できるようになり,画面からダイレクトに設定画面へジャンプすることができるようになりました.
- 同じく液晶下には,再生系(再生,拡大等)のボタンが配置されています.
- 縦位置用のマルチコントローラーが追加され,縦位置,横位置での操作が統一されています.
■ボディ前面
- ユーザーが機能を割り振れるマルチコントローラー2ボタンが増えています.(横位置用,縦位置用) 今のところ,このボタンには何も割り振っていません.アイデアがないのです...(笑)
■ボディ上面
- メインダイヤル,シャッターボタン,液晶パネルの位置関係には大きな変化はありません.ただ 1Ds3 では function ボタンのメニューの中にあったホワイトバランスが独立したボタンとなり,ボディ上面に設置されました.それに伴い,ホワイトバランスの表示が,背面サブ液晶から上面液晶パネルへ移ってきています.
■ボディ左側面
- Gigabit ethernet等が入ってきたため,左側面は一面全体が接続端子だらけになり,通常はゴムキャップに覆われている状態です.
■ボディ右側面,グリップ~メモリーカードスロット
- 全体的な形状的には大きな変化はありませんが,メモリーカードは,1Ds3 の CF + SDHC から,CF*2 (UDMA7 対応)になりました.1Ds3 では CF をメインに使っていて,CF から溢れ出す場合を考えて,SDHC を No.2 スロットに入れていましたが,64GB, 128GB クラスの CF を使っているとまず CF から溢れることは無く,SDHC はほぼ無用の長物になっていたので,今回 CF の2枚構成になったことで,個人的には運用がすごくやりやすくなりました.
■バッテリー
- バッテリーは 1Ds3 の LP-E4 から新型の LP-E4N になりました.ただ旧型の LP-E4 も EOS-1D X で使用できますし,EOS-1D X 付属の充電器 LC-E4N で,LP-E4N/LP-E4 のどちらも充電できます.
- 外から見てわかる変更点は,容量が 2300mAh(LP-E4)から2450mAh(LP-E4N)になっていることと,ラベルの色が銀色(LP-E4)から金色(LP-E4N)に変わったことです.
■AF
- 1Ds3 の 45点 AF に対し,61点 AF に強化され,クロス測距点も 41点に増加していますが,使用するレンズによって,使用可能測距点と測距パターンが変わります.メモ代わりに手持ちの主なレンズをあげてみました.
Aグループ |
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61点でAF測距使用可能。すべての測距エリア選択モード選択可能。
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Bグループ |
61点でAF測距使用可能。すべての測距エリア選択モード選択可能。 Aグループに比べ,"F2.8とF5.6対応クロス測距(デュアルクロス測距)"が使える測距点が減少(5→1)し,中央測距点のみとなります.
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Cグループ |
61点でAF測距使用可能。すべての測距エリア選択モード選択可能。 "F2.8とF5.6対応クロス測距(デュアルクロス測距)"が使える測距点がなくなります.
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Eグループ |
61点でAF測距使用可能。すべての測距エリア選択モード選択可能。 Cグループに比べ,測距点列の外側から2,3列目が,"F4対応(縦線検出)+F5.6対応(横線検出)クロス測距"から"F5.6対応(横線検出)測距"になります.
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- 撮影して初めて気づきましたが,外側の測距点が 1Ds3 よりも外側に配置されているので,凄く撮りやすくなりました.構図によっては画面を振り直すことがなくなるし,たとえ振り直す際でも角度が小さくなるので,コサイン誤差による誤差が小さくなることは間違いありません.実際初撮影の上がりを見てみると,AF を外しているカットがほぼなく,精度がかなり良くなっているという印象でした.
■シャッター
- 1Ds3 は連射速度 5 shots/sec 程度でしたので,12 shots/sec は十分爆速.1D2N 以来久しぶりのスピードシューターに大満足です.ただ実際には 12 shots/sec の高速連射は年に2~3回しか使わないでしょうが,レリーズタイムラグ最速化(標準で 0.055sec を,設定で 0.036sec にできる)は,撮りたいときに撮れるという意味で,このカメラの大きな魅力のひとつだと思います.これを味わってしまった後,1Ds3 をいじったら反応が遅くて,嫌になりました.ちょっと元には戻りたくないです.
□高感度 ISO,動画とかは,試せていないので,機会があればまた.
■結論
2008年の 1Ds3 から4年ぶりの新型 EOS-D となりますが,買ってよかったと思います.まだまだ使い始めたばかりですが,きっと頼れる相棒になりそうです.
■■■ 2012/6/30 追記 ■■■
「液晶保護シートは何を使っていますか?」という質問をいただいたので.
これです.↓ [ケンコー・トキナー KLP-CEOS1DX]
大きさもぴったりで,気泡も入りにくく貼りやすいので,お薦め.
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June 13, 2012
EOS-1D X,発売日決定
ヨドバシからメールが来ましたよ.
canonrumors.com では,普通のユーザー("プロカメラマン,特にオリンピックカメラマンとかじゃない"という意味ね)に物が渡るのは,9月とか10月とか話も出てましたが,さすがにそこまでは遅れないみたいです.
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同商品の発売日について、2012年6月中旬発売とご案内しておりましたが、
本日メーカーより、正式な発売日決定の発表がありました。
取り急ぎご案内申し上げます。
【対象商品】
キヤノン
▼EOS-1D X [ボディ]
変更前: 2012年6月中旬発売
↓
変更後: 2012年6月20日(水)発売
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果たして,うちに回ってくるのはいつかなぁ (^_^) wktk
[ニュースカメラ(デジタル)] | Permalink | Comment(0)
June 12, 2012
ソニー DSC-TX300V (2)
このカメラ,背面はほぼ全面が有機 EL パネルで,設定の多くはこのパネルを指かプラスチックペンでタッチすることで操作します.手でべたべた触るので,液晶保護シートを貼りたくなるのですが,カメラが発売されてしばらく経ってもサードパーティ製のものがまったく発売されず,入手できるのはカタログにも載っているソニー純正の PCK-L33WCS という型番のものだけでした.
ただこの PCK-L33WCS のシートは,DSC-TX300V の背面パネルに対して,巾で左右 1.5mm 弱程度,高さが上下とも 2mm 程度小さく,他にないので貼ってはいましたが,保護シートとしてはアウトでした.
そんな中 amazon で見つけたのが下の製品.サイズは DSC-TX300V のパネルにぴったりで,なおかつ保護シートが2枚入っています.お勧めです.(経験的には,デジカメの液晶保護シートの貼り替えが必要になったことはほとんどないのですがwww)
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June 08, 2012
キヤノン,EOS Kiss X6i 発表
18MP, 9点AF(全点クロス), ハイブリッドCMOS AF, 5f/s, SDXC, ステレオマイク搭載, バリアングル式ワイド3型/約104万ドット LCD (静電容量式タッチパネル).
6月下旬発売予定.
■ニュースリリース
http://cweb.canon.jp/newsrelease/2012-06/pr-kissx6i.html
■製品情報
http://cweb.canon.jp/camera/eosd/kissx6i/
同時に従来 USM (超音波モーター)以外で用いられていた DCモーターに換え STM(ステッピングモーター)を搭載した,2種類のレンズが発表されています.
EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS STM
■ニュースリリース
http://cweb.canon.jp/newsrelease/2012-06/pr-ef-s18-135-f35-56is-stm.html
■製品情報
http://cweb.canon.jp/ef/lineup/ef-s/ef-s18-135-f35-56is-stm/
EF 40mm F2.8 STM
■ニュースリリース
http://cweb.canon.jp/newsrelease/2012-06/pr-ef-s18-135-f35-56is-stm.html
■製品情報
http://cweb.canon.jp/ef/lineup/standard/ef40-f28stm/