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October 22, 2007
ロープロ プロローラーミニ
■飛行機で行く撮影旅行のために
"ロープロ プロローラーミニ"はキャリータイプ,つまりバッグ底面にキャスター(いわゆるコロコロ)がついていて,移動の際引っ張る為の伸縮できるハンドルのついたカメラバッグです.
もちろん日常僕が撮影をしているフィールドでは,バッグを引っ張りながら移動出来るような所は少ないので,普段使い用ではなく,飛行機を使った撮影旅行のために3年前に購入しました.
航空機内に撮影機材を持ち込む際に気をつけないといけないのは,『極力持ち込み手荷物にする』ということでしょう.
もちろんあなたがかなりのお金持ちか,売れっ子のプロカメラマンであれば,ペリカンに代表される頑丈なケースに撮影機材を入れて手荷物として預けたり,アシスタントの人に機材を運ばせ,機内へ持ち込むこともできます.ただそうでなければ,機材は自分ひとりでハンドリング出来る位の大きさ,重さにまとめて,機内持込手荷物にすべきです.
というのは預かり手荷物というのはいくら 『Fragile/取り扱い注意』の札を付けてもらっても,裏では投げられているかもしれないし,高そうな荷物は紛失する可能性が高いから・・・(--;)
その証拠に手荷物を預けるときに,航空会社のグラウンドクルーが必ず聞く
「壊れやすいもの,貴重品は入っていませんでしょうか?」
という質問に対し,
「ええ,入っています.総額 100万円を超える撮影機材です.」
と答えてみてください.
よっぽどしっかりとした梱包で,ごつい鍵がかかっていない限り,まず彼ないし彼女は荷物を預からないでしょう.国際線の場合は特に・・・(^_^;)
アメリカの 9.11 テロ,イギリスの液体爆弾テロ以降,各航空会社とも機内持ち込み手荷物は激しく制限されるようになりました.ポイントは持ち込み荷物の数,大きさ,重さです.
機内持ち込み手荷物の大きさについては,各航空会社で規定が微妙に違います.日本の代表的な航空会社である JAL と ANA,僕の過去の経験から厳しいと思った Lufthansa の例をあげてみるとこんな感じです.
- JAL 3辺の和が115cm以内、W55㎝×H40cm×D25cm以内 10kg以内
- ANA 3辺の和が115cm以内で、各辺の長さが55cm×40cm×23cm以内かつ10kg以下のもの1個
- Lufthansa 55cm×40cm×20cm以下で、重量は8kg以下
ここでこの"プロローラーミニ"の大きさ(小ささ)が物をいいます.
- プロローラーミニ(外寸:485×330×190mm)
- プロローラー1(外寸:540×355×230mm)
下の"プロローラー1"は同じロープロのバッグで,"プロローラーミニ" のワンサイズ上のものになります.ホームページ上ではこのバッグも機内持ち込み可能ということになっていますが,Lufthansa では規定を超えているため,拒否される可能性があるわけです.
その点,"プロローラーミニ"は厚さが 19cm しかないため,Lufthansa でも規定内に収まっています.
実際 "プロローラーミニ" の場合,747-400 の窓側の荷物入れ(中央側の荷物入れに比べ高さがなく,荷物の厚みが厚いとラッチがかからない)でも問題なく収納できますし,機種によってはかなり狭いシート下にもなんなく滑り込ませることが出来ます.
これが僕がこのバッグを使うときの収納例です.
この写真の場合,左下から時計回りに,
- EOS-1D MarkII N ボディ
- EF16-35mm F2.8L II USM (この下に EOS の予備バッテリー"NP-E3"あり)
- EF70-200mm F2.8L IS USM
- スピードライト 580EX (この下にコンパクトバッテリー "CP-E3" あり)
- EF85mm F1.8 USM (EF16-35mm のフードも一緒に入ってます)
- EF50mm F1.4 USM
という風にパッキングされています.
ホームページには,収納例として『 80~200mm f/2.8級レンズを取り付けた一眼レフカメラ:1機+カメラ本体:1機+交換レンズ4本+アクセサリー』なんて書いてありますが,これは昔の銀塩1眼レフ基準の話ですね.ボディもレンズも肥大化している現代のデジタル1眼レフシステムだと,上の写真くらいの量を詰めるのが限界です.
中には遠方に撮影に出かけるのに,ボディが1台しか入らないというのは,"サイズ的に不十分"と思われる方もいるかもしれません.ただこれでも既に総重量は 10kg を超えているので,予備ボディを持っていくのであれば,別のバッグに入れるほうがベターです.あまり重いとハンドリングにも不便ですし,せっかく大きさ的には機内持ち込みが出来るレベルなのに,重さではねられてしまう可能性もあるからです.
実際このくらい詰め込んでしまうと,持ち運びは大変.特にこのバッグはショルダーベルトがないので,キャスターを転がせるところなら問題は無いのですが,そうできないところ,例えば砂浜とかではかなり持ち運びは厄介です.僕は,昨年宮古島の砂山ビーチからの帰りのきつい上り坂で肩に担いだこのバッグの重さで完璧にへばってしまったのでした・・・( ̄▽ ̄;)
今年はその反省を元に,ハクバのソフトバッグ用 GWリュックベルト KRB-03BK を購入し,背中に担げるようにしました.このベルト,砂山,砂浜だけでなく,多くの歩く場面で大活躍でした.
ちなみに機内へ持ち込むことのできる手荷物は1個といわれていますが,実際にはこの "プロローラーミニ" と着替えの入った大き目のデイバック(大きさだけはほぼこのカメラバッグと同じくらい)1つを機内に持ち込ませてくれなかった航空会社は今のところありません.荷物が2個でまとめられるのならば,機内持ち込みにトライしてみてはどうでしょうか?
Have a nice flight!
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