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December 19, 1999

リコー R1

 このカメラ,内蔵しているレンズは,30mm F3.5 ですが,ボディ背面に「NORMAL⇔P⇔WIDE P」("P"はパノラマの意味)切替え用のスライドスイッチが付いていて,WIDEパノラマにすると,NORMAL のレンズ群に1枚レンズが追加され,24mm 相当になります.

 同時にカメラ内のフィルム前面に,画面の縦横比をパノラマにする(実際には,フィルムの短辺方向を短くするだけ)べく遮光板が降りてきて,パノラマを達成しているのですが,この遮光板をメカ的に降りなくすると,レンズは 24mm のままで,フル画面で撮影できるようになるのです.改造方法は省きますが,改造に要する時間は,ものの1分くらいで,滅多に存在しない「35mm 版 24mm⇔30mm 切替機能付きコンパクトカメラ」の出来上がりです.(^_^)

 この改造,随分昔に教えてもらったのですが,やっと手をつけて,先日初めてポートレート撮影に使ってみました.結果はと見ると,結構使える.もちろんもともとが大したレンズじゃないんで,描写は甘いし,周辺光量はかなり落ちるので,適したシチュエーションを選ばないといけないみたいですが.

 ただいかんせん,マニュアル露出が出来ない,露出補正もない,巻き上げが無茶苦茶遅い,加えて AF が勝手にどこかにピントを合わせて撮影してしまうこのカメラだと,ポジを使ってポートレートをリズム良く撮影するのは,ちょっと厳しいってのも確か.24mm レンズを購入するきっかけのひとつになりました.

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