« October 1998 | Top Page | January 1999 »
December 21, 1998
キヤノン EF35mm F2 (3)
このレンズ,やっぱり僕のシステムの中で主力になりました.
準標準とも準広角ともいえる扱いやすい画角は,寄っても離れてもとても楽です.特に寄りは,絵作りの面からすると 28mm 程モデルに接近する必要がない,しかし寄ろうと思えば,このレンズ,EF レンズ群の中で最短の「最短撮影距離」0.25m を誇っている,また寄っても 35mm だから広角特有のデフォルメがきつくない,すなわち寄って良し,寄らなくても良し,万能選手なんですね.おまけに F2.8 くらいに絞っておけば,ポートレートの場合,顔を正面から捉える場合にはほとんどパンフォーカス的に使える.つまり微妙なフォーカスに悩まなくてすむ.
まぁ,理屈はそうなんだけど,要はこの自然な画角,撮影時のモデルとの距離感が好きなんです.(^_^) 本格的に使いだしたのは,98年5月の ANDAR 撮影会の時からですが,以来このレンズ,ポートレート撮影のときのカメラバッグに入ってないことはないというくらい定番の玉になりました.
しいて欠点を挙げれば,描写が固いということでしょうか? 女性ポートレートに求められる柔らかさを表現するという面に対しては,少しコントラストが高過ぎるというか,かっちりし過ぎているような気がします.どちらかというとモノクロ向きかもしれません.
あと使い勝手として言えば,これだけ他のレンズが USM になって,AF/MF 切替えがシームレスになっている中で,僕の常用レンズの中ではこのレンズだけが,AF/MF 切替えをスイッチで行わなければいけない,これ結構ストレスです.このクラスの(広角)レンズで,AF が使えないというシチュエーションは,大概モデルに接近しているので,スイッチを手探りで捜すという行為自体,撮影リズムを崩してしまうからです.(笑) 大口径の EF35mm F1.4L USM が発売されましたが,キヤノンには頑張ってこのレンズも USM 化して欲しいです.この辺の画角は標準ズームに含まれてしまうから,ニーズは極小でしょうし,当然優先順位は低いと思いますけどね.
さて僕の装備の中でも定番になったこのレンズですが,酷使に堪え兼ねたのか,どうも7月の後半あたりから調子が悪くなりました.このレンズは USM ではなくて,廉価版の AFD 仕様ですが,それでもほとんど音なんかしていなかったレンズ内モーターが,作動する際に「ジージー」いうようになってきたと思ってたら,10月のある日突然 AF が合焦しなくなりました.CPU が合焦点を見つけきれないという感じではなく,モーターがトルク的に合焦点へ持っていけないといった感じです.この時はスイッチを一度 MF にしてやって AF に戻すと,ちゃんと作動したので,そのまま放っておきましたが,次の撮影のときにまた同じことがおきる.しょうがないのでその日は MF にして使ってましたが,さすがに AF に慣れきった身には,オール MF は辛い.ついに修理行きです.
修理自体は2週間くらいで戻ってきました.修理内容は,「フォーカス作動せず」という故障内容に対し,「調整いたしました.清掃いたしましました.」の2行です.部品交換無しの「技術料 \5,000」なり.(修理に出すと機番(いわゆるシリアルナンバー)が変ることになっているのか,鏡胴側面の番号が,旧の 313417 から 213417 になってきましたが,これは修理の本質とは関係ないでしょう.) モーターの「ジージー」音が消えていなかったので,嫌な感じはしたけれど,作動自体は問題がなかったので,受け取ってしばらく使ってましたが,こいつが2週間もしないうちにまた故障したんです.今度は MF も全然効かなくなってね.つまりヘリコイドが全然動かなくなっちゃった.(^_^;
当然2回目の修理行き.今度は前回より少し短期間で帰ってきました.修理内容は「部品を交換の上調整いたしました.」で,交換部品として『フォーカシングユニット』というのが伝票には記されていました.『フォーカシングユニット』というのが,具体的にどこを差すのかはわかりませんが,モーターの作動音の傾向が変ってないことを見ると,モーターよりも後ろの駆動伝達部あたりを意味しているようです.もちろんクレーム修理ですから,今回は無料なので,こっちは痛くもかゆくもないわけですが,キヤノンサービスも最初のときにもうちょっとしっかり見ておけば,みすみす無料で部品交換までしなくてすんだとは思いますがね.(笑)
そんなこんなで都合約1ヶ月くらいこのレンズを使えなかったのは痛かったけど,部品も交換されたし,清掃されてレンズも綺麗になって帰ってきたし,28mm や 50mm といった最近あまり使っていなかったレンズも使えたし,ま,良かったなと前向きに考えているのでした.(笑)
[レンズ(広角系)] | Permalink | Comment(0)
キヤノン EF28mm F2.8 (3)
最近は 35mm ばかりで 28mm はずっと控えに回っていたんですが,35mm 入院に伴い,久々にスタメン出場です.その時の写真が takephoto.net/Photo Gallery 2/haruna0104.なかなか良いでしょ?(自画自賛(笑)) ただやっぱり僕の感覚からすると,ポートレート用としては,35mm の方が使いやすいみたいなので,またベンチウォーマーに逆戻りですね.さて次にこのレンズが登板する日はいつか?(笑)
ところで,今回からこのページにレンズの諸元を追加しようと思って,手始めにこのレンズと,下の 35mm F2 のスペックを記入してみたのですが,これらの二つのレンズ,発売時期が3年半違うにもかかわらず,大きさ,外観が全く一緒,もちろん焦点距離が違うから,レンズ自体を抱えている内部の部品は別物ですが,鏡胴部の部品は,印刷されている文字が異なる以外は全く同一の部品(厳密に同じ金型かどうかは別にして,同じ金型で生産出来ると思われます)を使用しています.こういうのを突き詰めて見ていくと,キヤノンのレンズの外観デザインの歴史がわかって面白いかもしれませんね.そのうちこのページで分析してみたいですが,もっとレンズを揃えないとわからんだろうな.(^_^;
[レンズ(広角系)] | Permalink | Comment(0)
キヤノン アンチフォグアイピース Ec
EOS-1/1N/1V 用のアイピース。ガラス表面に形成した吸水ポリマーの薄膜で水分を吸収し,撮影者の呼気や体表面から発散される水分でファインダーが曇ることを防止します.10月1日の発売以来もう随分長いこと使っていますが、一度も曇ったことないですね.汗っかきの僕には必需品.(^_^; 重量 10g.
[カメラ・撮影アクセサリ] | Permalink | Comment(0)
PEAK ANASIGMAT LUPE 4X, SCALE LUPE 10X & LUPE 15X
ピント確認用に,15X を追加購入しました.あまり意味はないんですが,もう少し倍率の大きいものが欲しいなと思っていたので,ついふらふらと.(笑) 一応 20X と比較してみたんですが,35mm ポジの確認用には,15X くらいが限度の様です.20X だとフィルムの見える面が小さすぎて,わかりにくい感じがしたので,こっちにしました.
[ライトボックス・ルーペ] | Permalink | Comment(0)