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July 15, 2005
夏のドイツ
7/11 のエントリにも書いたが、3泊5日という日程で、ドイツへ出張に出かけてきた。
今回の目的地は,チェコに近いローダッハという街だ.ここにうちの会社のドイツディビジョンがある.
ここは素晴らしく田舎(笑)で,決して交通の便がよいとはいえない。
日本からでいうと、成田からフランクフルトまで11時間,フランクフルトからニュルンベルグまで40分というフライトを乗り継ぎ,ニュルンベルグ空港からローダッハまでは,車でさらに1時間半という長旅である.フランクフルトからだと,ローダッハの近傍まで電車の便があるそうだが,結局最後はタクシーになるし,途中3回は乗り換えないといけないらしい・・・(^^;)
ドイツを訪問したのは7年前のシュツッツガルト以来2回目だが,同じ国とはいえ今回はずいぶん印象が違ったものとなった.
どちらも3泊5日という慌しい日程には変わりはなかったのだが,都市と田舎,ホテルと客先の往復のみと自社のサイトでのミーティングが中心,冬と夏,と対照的な内容だったからである.
前回の訪問は11月の終わりから12月の初めで,シュツッツガルト空港に着いたらちょうど初雪が舞っていた.1日中灰色の空が低くたれこめていた印象がある.
今回は梅雨の日本を抜け出しての夏のヨーロッパだ.この時期の最高気温は 35℃ と日本と変わりはないのだが,はるかに乾燥していることはいうまでもなく,非常に過ごしやすい.(実際ホテルの部屋には,エアコンなんていうものはなかった(^^;) あわせて緯度は高いし,おまけに夏時間だから日暮れは 21:00 近く,昼は長い.夏至とかクリスマスとか,とりたててイベントのある季節ではないのだが,訪問するにはベストシーズンである.
ローダッハの近くには,ヨーロッパの各王家と縁の深いザクセン・コーブルク公爵が統治したコーブルクという古い街があり,今でも宮殿があるそうだ.コーブルクへは1日夕食に出かけただけで,観にいく暇はなかったのは残念だった.
仕事で来ていて,週末をはさんでいる訳ではないので,コーブルクに限らずまったく観光というのはできなかったが,日本へ帰る前日,夕食の前にぽっかりと1時間程度時間が空いたので,ホテルの周りを散策することにした.
ほんの1時間程度だったが,夏のヨーロッパの自然は美しい.何もない田舎だけど(だからこそ?),この景色だけでもリフレッシュされた気がした.
さて,短い滞在を終え,帰路につかないといけない日がやってきた.
ニュルンベルグ空港 11:50 発がフランクフルトへの連絡便の出発時刻なのだが,安全を見て,7:30 にタクシーに迎えに来てもらう.渋滞があってもこの時間なら間違いがないからだ.ただ実際には交通は非常にスムースで,1時間20分でついてしまった.
チェックインは5分で済んでしまったので,寝坊したせいで食べ損ねた朝食をとることに.
(空腹で,撮影する前に思わずひとくち食べてしまった(^^;) 5.7ユーロの朝食.空港ということを差し引いても,物価は決して安くはない.)
煙草を一本吸って,友人達にお土産を買っても,まだ出発まで1時間以上あったが,時間をつぶす手段を思いつかなかったので,ゲートへ向かうことにした.前回の訪問時ドイツの空港のセキュリティチェックが厳しかったのを思い出したからだ.
とはいっても,やばいものを持っているわけではないので,別に問題はない.セキュリティチェックのレベルは,基本的には今のアメリカの空港と同じだ.PC は外に出す.上着は脱いで籠へ.唯一アメリカと違うのは,靴は脱がないでよいところだ.
指定されたゲートに行ってみると,まだ時間はずいぶんあるというのに,結構な人が待っていた,というか,正確に言うと寝ていた(笑) ドイツの人はそういうの気にしないのか,みんな待合室の椅子の3席か4席か占有して熟睡している.夏だから目のやり場に困るあられもない格好で寝ている女性もちらほら(^^;)
そんな中で美しく寝ていた女性をパチリ.
さてフライトのほうだが,フランクフルトでの乗換え時間が1時間5分しかなく、若干心配であったが,そういう予想はあたり国内線は遅れるものである。
搭乗は定刻に始まったのだが、機体がボーディングリングブリッジを離れたのが、すでに出発時刻を若干過ぎており,滑走路端で離陸待ちをした後,実際に離陸したのが20分遅れである.その結果到着した時刻には,既に成田便の搭乗時刻15分前・・・(^^;)
(上空から見たフランクフルトの街.スモッグ(?)で曇っている)
同じ Lufthanza 系列の便なので、この程度の遅れなら置いて行かれる可能性は小さいと思っていたが、なんとこの便はターミナルに直付けではなく、乗客は離れた滑走路からバスでターミナルへ向かうのであった。その移動で軽く10分を失い、ターミナルビルに入ったのが、出発35分前。
ましてや欧米のハブ空港の常で、フランクフルト空港は巨大である。国内線のターミナルから国際線のターミナルまで、普通に歩いていけばパスポートコントロール経由で軽く20分はかかる。しょうがない。ダッシュである(苦笑)
ぜいぜい言いながら、15分そこそこで出発ゲートにたどりついてみたら、当然機体は既にそこにあり、搭乗手続きは始まっていた。ただなんとなく雰囲気が変である。乗客は並んでおり、係員は搭乗券を切ってはいるのだが、待合室に入れているだけで、機体には乗り込ませていない。
並んでいる人に「遅れるとか何か情報がありましたか?」と聞いてみたが、何の説明もないという。まぁ、これだけの乗客をすぐに搭乗開始させたとしても、実際に離陸できるのはかなり後になるのは間違いない。
近くにいた Lufthansa の係員に聞いてみたら、「まだ確定した情報ではありませんが、多分遅れざるをえないでしょう。ただなるべく待合室で待っていただけるとありがたいのですが。」との話。
そんなことを言われても、一度待合室に入ってしまうと、中にはウォーターサーバーすらないのだ。ニュルンベルグ空港でチェックインは済ませているので、ここら辺にいさえすれば、置いていかれる心配はない。結果として大汗かいてダッシュする必要はなかった(苦笑)わけだが、息を整えるためにも、なにか飲んで、一服するくらいの時間は楽勝でありそうである。
ユーロコインの残りもあったので,近くの自販機でダイエットペプシをゲット。500ml のペットボトルが2ユーロというのはやっぱり高いが,乾いた喉には逆らえなかった(^^;)
一息ついていたら,やはり「出発が1時間遅れます」のアナウンスが.一瞬周辺からため息が流れるが,もともと成田着が金曜日朝 7:40 のフライトなので,乗り継ぎの人にとってはともかく,日本が目的地の人にとっては致命的ではないのだろう.見た感じ,乗客の3割近くが日本人だし,ヨーロッパも夏休みに入り日本を訪問する旅行者風の人が多い.すぐに比較的落ち着いた雰囲気になって,何か食べに行く人,待合室で仮眠を取る人,本を読み出す人,それぞれ時間をつぶしていた.
帰りのフライトはネットでメールをチェックしたり,本を読んだりしてすごした.行きも帰りも,そこそこ食事はおいしく,ほとんど眠れなかった(これで週末時差ぼけに悩むことになる(^^;)のを除いて,なんら問題のない快適な飛行であった.
成田着陸は 8:10 ごろで,定刻から 30分遅れ.出発の遅れから考えると,どこかで 30分稼いだことになる.
タッチの差で池袋へ行く成田エクスプレスを逃したのと,煙草が吸いたかったので,ちょっと時間は空いていたがスカイライナーを奢って,家路についた.
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Comment
ご無沙汰してます。
もうちょっと東に来られれば、どこかでお会いできたかもしれ
ませんね。
おっしゃるように夏のヨーロッパは乾燥しているのがいいです
ね。一般住宅には冷房はまずありませんが、それほど不快には
なりません。
車もヨーロッパ人はよく乗ります。特に今は夏休みシーズンで
もあり、1時間半のドライブどころか、フランスやドイツ西部
あたりから数千キロドライブしてきている人も多いです。みん
な高速では150キロ以上で飛ばしますし。
でも、モノがあまりないんです。特に写真関係は、やはり東京
が種類、値段とも一番充実していますね。
やはり東京はいいです。
投稿者: Tanaka (Aug 3, 2005, 2:15:30 AM)
Tanaka さん,こんにちは.
コメントありがとうございます.ちょっと
気づくのが遅くなりました.m(__)m
いろいろそちらを歩き回っている Tanaka さんに
比べれば,僕のヨーロッパ経験値は悲しいくらい
低いです・・・(^^;)
でも普通に中世の建物が残っている街並みは
見ていてあきませんね.
車は確かに良く乗るみたいですね.帰りのニュルン
ベルグ空港へ向かう道すがら,オーバーブリッジの
下の道は,チェコからドイツへ通勤してくる人達の
車で一杯でした.
ぜひそちらへも伺いたいのですが,宮仕えの身,
なかなか自由な時間が取れないのが悲しいところです.
もしチャンスがあったら連絡しますので,何が欲しいか
教えてください.お土産に持って行きますよ,
投稿者: Takeshita (Aug 9, 2005, 12:08:35 PM)