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May 28, 2005

EPSON MAXART Day for Photographers

 今日は EPSON 品川アクアスタジアムで行われたイベントに出かけてきた.

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 イベント自体は先日 EPSON のプリンタラインアップに追加された「MAXART K3シリーズ」 の販促が主目的だろうが,会場で開催されるセミナーが面白そうだったので,事前に申し込んでおいたのだ.早めに申し込んだのが幸いして,すべてのセミナーに予約が取れたので,11:00 開始の分から最終の分まで受講してきた.

11:00-12:00 進化する MAXART
最新テクノロジー搭載新 MAXART の全容紹介
講師:セイコーエプソン株式会社
13:00-14:00 Adobe Photoshop CS の最新情報と活用術
講師:アドビシステムズ株式会社
14:20-15:20 美しいプリント作品を作ろう!
講師:写真家 根本タケシ氏
15:40-16:40 モニターキャリブレーションのすすめ (monaco 篇)
講師:エックスライト株式会社
17:00-18:00 藤井秀樹 vs 中村誠 対談
「資生堂 vs マックスファクター」
現代に蘇った作品世界と MAXART との融合
司会:写真家 矢部 國俊氏

進化する MAXART 最新テクノロジー搭載新 MAXART の全容紹介

 セイコーエプソンのインクジェット開発部隊の課長さんによるプレゼン.A3 ノビ対応機 PX-5500 をローエンドとする「MAXART K3 シリーズ」に採用された「PX-P/K3 インク」の話が中心であった.
 非常に簡単に言うと,「PX-P/K3 インク」とは,モノクロ印刷が綺麗だとカメラマンに好評だった顔料インク機 PM-4000PX で採用されていた"グレーインク"に加えて,更に濃度の薄い"ライトグレーインク"を追加したもののようだ.モノクロ印刷時には,基本的にこの2種類のグレーインクに加え,"ブラックインク"の3色でモノクロの諧調を出し,"ライトマゼンタ","ライトシアン"といったインクで,微妙な色調を整えるという.
 カラー印刷の場合でも,ベースとなるモノクロ画像がしっかりしているため,その上に乗るカラーの発色に優れ,カラーバランスも正確になるようだ.

 会場で盛んにデモをやっていたので,何枚かサンプルを見てみたが,光沢用紙を含む多くの用紙への対応, PM-4000PX に見られた鑑賞光源による見え方の違いがなくなっていること,印刷速度の向上(それでもキヤノンよりは遅そうだった(笑))等々,随分進歩しているんだなぁという感じ.
 個人的に A3 ノビへの出力ニーズがほとんどないし,筐体も大きいので,手を出すのはためらわれるが,A4 機が出れば即買うかも・・・(^^;

Adobe Photoshop CS の最新情報と活用術

 アメリカでは Photoshop CS2 の噂が流れているが,それについてはまだ話す許可が出ていないらしく,あくまでも現行 CS に関しての Tips が中心.
 ほとんど知っている内容が多かったが,カラー画像をモノクロ化する時,チャンネルミキサーを使うというのは目から鱗だった.今までは RGB チャンネルを分割して,重ね合わせていたのだ・・・(^^;

美しいプリント作品を作ろう!

 写真家根本タケシ氏による MAXART K3 シリーズの使いこなし実践編.
 「カラーにしろ,モノクロにしろ,(デフォルトでも十分綺麗なので)とりあえずドライバ設定をいじらずに出力し,その後微調整しろ」というアドバイスは当たり前の話だが,説得力があった.

モニターキャリブレーションのすすめ (monaco 篇)

 i1 とならんでカラーマネージメントのデファクトスタンダードである monaco キャリブレータによるモニターキャリブレーションのデモ.
 前に某所でデモを見たことがあったので,機器のデモとしては新鮮味無し.ただなぜカラーキャリブレーションが大切かというところがよくわかった.

藤井秀樹 vs 中村誠 対談
「資生堂 vs マックスファクター」
現代に蘇った作品世界と MAXART との融合

 1960年代後半から 1970年代にかけて,熾烈な広告合戦を繰り広げた資生堂,マックスファクター両陣営のキークリエーターお二人による対談.
 お二人の名前は不勉強で今日初めて知ったが,中村誠氏は資生堂のアートディレクターとして,藤井秀樹氏はマックスファクター側のカメラマンとして活躍されていたらしい.会場の入り口付近に,当時のポスターを拡大複写したものが展示してあったが,すべてがまったく時代を感じさせない優れたアートであり,大伸ばしされた(プリントは当然 EPSON の大判プリンタ)こともあり,凄い迫力だった.(オリジナルは,B0 か B1 くらいらしい.)

 対談自体も当時の裏話満載で,資生堂側のカメラマンを務めていた横須賀氏が,藤井氏と共同事務所を構えていたとか,広告に携わっていたアートディレクター,カメラマンが苦心惨憺して,アイデアをひねり出す様とか,時間さえ許せば,もっともっと聞いていたい内容だった.

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 実際お二人も乗り乗りで,終了予定時間を30分近く超えて話は進み,ほんと司会者が止めなければ,お二人とも体力の許す限りしゃべっていたかもしれない.まぁ,若い方の藤井氏でさえ,70歳を超えていらっしゃるそうだから,あのくらいで満足するべきだろう.

 そうそう気になることがひとつ.対談中にアシスタントの女性が出てきたのだが,どうも見たことのある顔.見間違いじゃなければ,2003 年度ミス湘南のひとり,重沢洋子ちゃんじゃないか?! 対談終了前に引っ込んでしまったので確認することは出来なかったが,元気に仕事をしているようで,なんだか嬉しくなった.

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 帰りは新宿ヨドバシカメラにより,i1 Display 2 を購入.
 i1 シリーズの中では最も安い(それでも売価 52,500円!)モニターキャリブレーション専用モデルだし,Monaco の OPTIX XR シリーズにも同じ値段のものがあるが,この EPSON MAXART Day for Photographers イベント中(5/27-6/30)に i1 Display2 を購入すると,5,000円のキャッシュバックがあるというのにつられてしまったのであった(^^;

 早速手持ちのモニター(LCD, CRT,ノートパソコンの LCD 各1)をキャリブレートしてみたが,後日使い勝手等,Canon EOS Blog でレポートする予定.

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Comment

こんにちわ!びっくりしましたよ~笑かなり突然でしたね!!凄く凄く嬉しかったんですよ~?元気そうで。良かったです!また突然を楽しみにしてま
すね!

投稿者: ひろです~ (Jun 11, 2005, 8:19:45 AM)

 お,ひろちゃん,コメント,サンキュー!

 やっぱり人違いじゃなかったか?! まぁこれだけ似てて別人だったら,そっちの方が凄いけど・・・(^_^;)

 また,どっかで会ったら,今度は声かけるから,シカトしないように(笑)

投稿者: Takeshita (Jun 12, 2005, 8:51:03 PM)