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August 17, 2006

靖国について考える

 吉田望氏のブログのエントリ,「A級戦犯合祀は自らやめるべきである(7月20日改)」 は,靖国神社の生い立ちやどんな方が祀られているのか等,僕の欲しい情報がうまくまとまっていて勉強になった.

 A級戦犯合祀への引き金になったのが,当時の厚生省の指示ということであれば,ここで国はミスをしているのだろう.A級戦犯の遺族に対する保障を他の遺族並みにするということと,靖国に祀るということは別の問題であるからである.

 かといって,個人的には,中国や韓国の非難を認めるものではない.靖国の問題は国内問題だと思うからである.

 国民の代表である首相が,国のために戦って命を落とした人を思い,祈りを捧げることができないというのはどう考えてもおかしいと思うが,その一方ではその場所が靖国神社という特定の宗教法人であってよいかというと,そうも思えない.

 戦後60年以上経ち,その間ずっと時の為政者が判断をせずに先送りにしてきた問題だが,A級戦犯合祀の問題も含めて,そろそろ十分に議論を尽くし,次の世代,ならびに外の世界に向けて,日本の意志と方向性を打ち出していくべきだと思う.

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Comment

ご無沙汰しています。
ご紹介の吉田望氏の説を見てみましたが、なかなか巧妙に印象操作をしようとしているもののようですね。
・日経の"スクープ"については、本当に昭和天皇の言葉かどうか多くの疑問が出されていますが、何の検証もせず"第二の統帥権違反"などと都合よく天皇の権威を利用していること。ちなみに戦後の天皇に国政権はなく統帥権などもちろんありません。
・靖国神社HPの"やすくにQ&A"にも書いてありますが、同神社には沖縄のひめゆり部隊、戦場取材カメラマン、消防団員などの民間人も祀られていますが、"沖縄戦や空襲、原爆などで死んだ民間人は祀られていません"などと民間人は祀られていないかのごとき書き方をしていること。
・戦犯のA,B,C級は"罪"の重さではなく、吉田氏も書いているように"罪"の内容を区別する便宜的なものなのに、あたかもA級が悪いかのごとく書いていること。ちなみに戦犯法廷とは、吉田氏も書いているように、"各国の司法・憲法制度の精密な審理手順に拘束されない"もので"連合国の戦争遂行努力の継続"という性格を持ちますし、その意味で"戦犯"といえども"外国の戦争で国を守るために殉じた人"であり、字義通り言えば靖国神社で祀られる対象となります。
・"無時効"であることと"事後法による裁き"とは全く違うことなのに、カンボジア戦犯と東京裁判をあたかも同じことのように書いていること。
・極めて少数の"敗戦を認めない元軍人"をことさらに大きく取り上げ、あたかも旧軍の関係者の多くが"非常識"な主張をしているかのごとく書いていること、

この話は長くなるし、いろいろな議論があるのでもうやめますが、この吉田氏は電通のご出身のようなので、こういうふうに書くのが何となく分かる気がします。

投稿者: Tanaka (Aug 19, 2006 7:43:03 AM)

Tanaka さん,コメントありがとうございます.

今回の日経のスクープの真贋については確かにまだ結論は出ていませんね.
そして吉田氏のエントリに限らず,この情報をよりどころとして,「昭和天皇が靖国へ参拝しなくなった」=「靖国は誤ったかたち」という論調が増えていることも確かだと思います.

個人的には,ある時期以降の靖国神社は,日本のために命を捧げた方を祀っているというより,天皇のために殉じた方のそれという感じをもっており,これが昭和天皇の戦争責任を回避しようとした終戦時の国内外の思惑とは相容れず,いびつな印象をもってしまうのかと思います.

おっしゃるとおりこの問題に関しては百人いれば百通りの意見が出てきて当然だと思いますので,この辺にしておきますが,今回の日経の記事も真贋はともあれ,戦後の教育の中でここの部分を議論する,考えるということを避けさせられてきた多くの日本人にとって,考えるきっかけになったことは良かったと考えています.

投稿者: Takeshita (Aug 19, 2006 9:44:32 AM)

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